児童虐待の兆候!SOSを見逃すな!

防犯・防災

皆さんの周囲で虐待の被害に遭っている児童はいませんか?

児童虐待は家庭内で起きるので発覚しにくく、非常に潜在化しやすいのが特徴です。

また、被害に遭っている児童が積極的に助けを求めるケースもまずありません。

ですので、周囲の大人が気が付いてやらないと深刻化してしまうという特徴もあります。

今回は、虐待の兆候に気付くためのポイントなどについて話していきます。

今回のこの記事を見て頂き、もう一度周囲に目を配ってもらいたいと思います。

そして、虐待を受けている可能性のある児童からのSOSがないかを今一度確認して頂けたらと思います。

児童虐待の現状

児童虐待の4つの種類

児童虐待には4種類あります。

身体的虐待

殴る、蹴る、投げ落とす、首をしめる、たばこの火を押し付ける、戸外に締め出す等

性的虐待

子どもへの性交、性的行為の強要、性器や性交を見せる、児童ポルノの被写体の強要等

ネグレクト

家に閉じ込める、病気やケガをしても病院に連れて行かない、食事を与えない、不潔なままにする等

心理的虐待

言葉による脅し、脅迫、無視、差別等

児童相談所に最も多くの通告がなされているのが❹の心理的虐待です。

その中でも、子どもの目の前でDV(ドメスティックバイオレンス)が行われるといった「面前DV」という心理的虐待が増加しています。

児童虐待は増えてるの?

どうなのでしょう。

≪≪15万9,850件≫≫

この数値は全国の児童虐待対応件数です。

少し古いですが、平成30年度の児童相談所による児童虐待対応件数が厚生労働省から発表されました。

件数は15万9,850件で、前年度より2万6,072件で前年比19.5%増となり、過去最多を更新しました。

数値をみると確かに増えているといえます。

ただ、少子高齢化が進む中で年々児童虐待対応件数が増加するというのも違和感がありますね。

増加の原因として「児童虐待への社会的関心の高まりにより通告件数が増加していること」、DVの取り扱いが警察で増えていることに相まって面前DVの件数が増加していること」も考えられるのではないでしょうか。

数値のみで虐待をする親が年々増加していると判断するのはちょっと乱暴かもしれません。

見逃すな!虐待のサイン

身体的虐待と事故の外傷部位では痣の場所が異なる!

画像引用元:文部科学省HP

事故(虐待でないもの)で怪我しやすい部位は、図にあるように身体の尖った部分つまり、関節部分などになります。

臀部やふとももの内側など脂肪組織が豊富で柔らかいところや、首やわきの下など引っ込んでいるところは怪我をしにくいのです。

では虐待の場合に怪我しやすい部位はどこでしょう。

脂肪組織が豊富で柔らかい部分などに傷があるケースが多いです。

上の右図にあるような部位に外傷がある場合には、虐待が疑われます。

また、図には示されていませんが、手の甲など転んだりして怪我をしにくい部分に傷がある場合にも暴行を受けた可能性を考える必要があるでしょう。

虐待を見つけるポイント

虐待を発見するポイントは、下記記載の特徴が神奈川県のHPに掲載されていましたのでご紹介します!

【子どもの様子】

〇治療していない傷がある

〇無表情、おびえた泣き方をする

〇食事に異常な執着を示す

〇繰り返し嘘をつく

〇大人の顔色をうかがう

【保護者の様子】

〇無関心

〇体罰の正当化、兄弟間の差別化

〇連絡を取りづらい

〇説明内容がコロコロ変わる

〇DVがある

〇精神状態が不安定

まとめ

今回は児童虐待のサインについて主に説明しました。

冒頭に申し上げたとおり、児童が自分で声をあげることはあまりありません。

また残念なことに、この種の事案は親が当事者なので家庭からも被害の申告は期待できません。

ということは、気が付いてあげれるのは、その他の人、周囲の大人、つまりあなたかもしれません。

今回の内容を参考にして頂いて、万一SOSを発信している子供がいたら、見つけてあげてください。

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