こんにちは、べいるです。
毎年夏から秋にかけて「❍年に一度」と名がつく大型台風が日本列島を横断し、各地に甚大な爪痕を残していきます。

地震も然り、現在災害大国日本では、激甚災害指定されるような災害が頻繁に発生し、ひと昔前では考えにくい状況となっています。
このような中、被災後には火災保険が私たちの生活を支えてくれます。
我が家は瓦葺き木造2階建て一般住宅ですが、地震のときはめっぽう揺れますし、台風のときは屋根の瓦が飛散します。
近所の方に迷惑をかける可能性があり台風のときはいつも冷や冷やしつつ、通過後には火災保険のお世話になったことがあります。
ただ、当たり前ですが、火災保険は自分で適切に請求しないと機能しません。請求しなければ単なる保険料支払い損になります。
自宅もそうですし、あなたが不動産賃貸業をされているのであれば、自己所有物件の火災保険を適宜適切に活用できるスキルを持っていないと大きな損失といえるでしょう。
私もこれまでに何度か火災保険請求を行いましたが、その中で意外と知られていない知識も身に付けることができました。
今回はその中で役に立つものを一部紹介いたしますので、ご自身の火災保険の運用に活用して頂ければと思います。
意外と知られていない豆知識
過去に遡って請求は可能!
知ってました?火災保険は過去に遡って申請が可能です。(基本的に3年以内)

去年の台風で物件の屋根が壊れたんだけど、今更火災保険の請求ってできるのかな?と悩んでいるあなた!請求できますよ。
通常、火災保険が適用できることに後になって気が付いたり、被災後かなり月日が経過してから被害に気が付いたといったケースは勿論存在します。
その場合には、泣き寝入りをするのではなく、その損害と当時の災害の因果関係を明らかにし申請しましょう。
このとき注意すべきは、請求者自身がしっかりと被害状況を確認し、保険会社に理路整然と経緯や内容を伝えることです。(いつ気が付いたのか、誰が気が付いたのか、なぜ請求が遅れたのか、被害前の状況がどうだったのか等)
保険会社が重要視しているのは事故原因や保険会社への通報に至ったプロセスです。古い被害に関する請求は、特に論理的な説明が求められます。
人任せにするのが一番ダメです。「修理業者の人が言っていました。」等の曖昧な請求ではまず通用しません。
請求者自身がしっかりとグリップし、状況を整理して申請しましょう。
直後請求は審査がスムーズ!
最もスムーズに請求手続が進むのは被災直後の請求です。

台風や地震の直後は、保険請求が多いので保険会社は人手不足に陥ります。
なので、本来であれば、損害箇所の十分な精査が行われ、場合によっては経年劣化と判断されてしまい審査を通らないようなことがある中で、直後請求であれば「写真だけ撮ってもらえれば修理して構いません」と言って貰え、大がかりな手続きを経由せずに審査を通過するケースが結構あります。
これは保険会社が手を抜いてるという意味ではなく、直後の請求なので事故原因や保険会社への通報に至ったプロセスに疑義が生じにくいということです。
タイムリーな保険請求であれば実にスムーズに手続きが進むのです。
自然災害以外の事故も適用可能!
これは、不動産賃貸業の大家さん向けの話になりますが、多くの保険会社は自然災害以外の事故などで適用できる火災保険のプランを備えています。

例えば、共用部分が壊されていて犯人が分からない場合などは、オーナーの出費になりますが、こういった場合に適用できるものです。
その他、入居者の過失による被害についても対象となるものがあり、不動産投資で資産運用されるオーナーの方はこういった面でも火災保険を活用されるのもいいでしょう。
この保険は、オーナーが加入するものや、入居者が加入するものなどあるようですので、勿論両方に加入するのもいいと思いますし、状況に応じて使い分けるのもよいでしょう。
火災保険の今後の動向
令和元年10月から保険料が値上がりするなど、火災保険の一部見直しが行われました。
そして、令和3年1月にも住宅向け火災保険は値上がり予定、加えて翌年度も値上がりの可能性が十分にあります!
これだけ災害が続いている状況なので、保険料UPも避けられないのかなと思っています。
現在より好条件になるということはまずありえないでしょうし、それが自然の流れです。

なので、次の見直しにより保険料が上がる直前に、今の条件のままで長期契約を結ぶ必要はありそうですねw
さて、火災保険を投資と言い切る方もいらっしゃいます。私もその感覚を持って資産運用を行うことは大事だと思います。
保険料を支払っている以上、必要な知識・ノウハウを身に付け保険を有効活用し、決して損のないように努めていく必要はあると思います。
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