こんにちは、べいるです。

背中にPOLICEと入った黒色の装備品をつけた警察官の姿をテレビなどで見ると思います。
また、災害救助で水色に黄色の入った出動服や紺色の出動服を着ている警察官も見たことがあると思いますが、彼らが機動隊員です。
さて今回は、機動隊の種類や部隊に触れつつ、機動隊員になるプロセスを説明します。
Contents 目 次
機動隊の種類
県機動隊と管区機動隊
各県警察には、大きく分けて2種類の機動隊があります。
各々の県警察に属する「県機動隊」と、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州といった管区に属する「管区機動隊」です。
※警視庁など管区機動隊の属さない都道府県もあります。
専門的な部隊を持っているのは県の機動隊ですね。管区機動隊は、機動隊としての活動の他に普段は警察署で勤務したりしています。
部隊の単位!分隊、小隊、中隊、大隊
県機動隊、管区機動隊いずれも部隊の単位は同じです。
最も小さい単位は「分隊」であり、分隊の集まりが「小隊」です。
そして「小隊」が集まったら「中隊」であり、「中隊」集まって「大隊」を組織しています。
大隊長は警視、中隊長は警部、小隊長は警部補、分隊長は巡査部長の階級の者が割り当てられ、一般隊員は巡査(長)です。
県機動隊は1個大隊で構成され、管区機動隊は3個大隊で構成されているのが一般的です。
参考で、機動隊の小隊長や中隊長になると、結婚適齢期の隊員を多く部下で抱えますので、結婚式貧乏になるのは覚悟しなければなりません!(^ ^;)
専門部隊いろいろ
SATなどの特殊部隊は機動隊に属します。
こういった特殊部隊の訓練や詳細は、他の隊員には知らされません。

私は特殊部隊に属したことがありませんので、詳しく知りません。
部隊として一般的なものに「レンジャー小隊」、「レスキュー小隊」、「スキューバー小隊」、「車両小隊」、「特練(武道)小隊」などがあります。
レンジャー小隊も、特殊部隊に負けない活動をしており、高所からの降下や突入などを得意とする部隊です。
その他紹介した部隊も専門性が高く、スキューバー小隊は海や川に投棄された細かな証拠品などを探し出すなど、捜査にも大きく貢献しています。
また一時期、プロ野球で優勝したチームのファンが川に飛び込むといった危険な行為が続きましたが、当時は事前に川の中でスキューバー小隊が配置され、飛び込んできた若者の救出するために水中待機をするなどしていましたね(^^;)
また、警察官は柔道や剣道、逮捕術を得意としますが、そういった武道の中枢を担うのも機動隊の中にあります。
全日本剣道などで警察官が活躍していますが、実は彼らのほとんどが機動隊の特錬小隊に属しています。
管機隊の盾操法!
盾操法を得意とするのが管区機動隊です。
最近ではあまり現場で盾操法をする機会はないようですが、危険を伴うデモ行進などでは盾操法を得意とする管区機動隊員が活躍します。
学生運動が盛んな時期(昭和45年前後)に大量採用された警察官の多くが管区機動隊に配属され、デモ規制に当たったようです。
機動隊員になるプロセス
まずは警察官になる
機動隊員は警察官であり、隊員のほとんどが警察学校卒業後、2年以内の20歳代の若者です。
なので、概ね30歳まで警察官採用試験を受けることができるようですが、機動隊員になるには20歳の前半で警察官になる必要があります。
機動隊を経験する警察官は多い!

平成10年位までは、ほとんどの警察官が一度は県又は管区機動隊を経験していました。
しかし、先程少し触れましたが学生運動が盛んな時期に大量採用された警察官が大量退職期を迎えるに当たり、平成14年前後に再び大量採用期に突入しました!
ですので、その頃から若手警察官の割合が増え、機動隊への適齢者が多くなり、結果的に一部の者しか機動隊を経験することができなくなりました。
※必ずしも経験する必要はありませんが・・
大量退職のピークを迎えたのが平成24年前後ですが、現在は大量採用も落ち着いて、多くの若手警察官が機動隊を経験する流れに戻りつつあるようです。
体力勝負!
イメージどおり、機動隊の訓練は厳しいです。機動隊に配置されたがために警察官を辞める人もいるくらいです!
私自身、24~26歳のときに機動隊に在籍していましたが、やはり訓練はきつかったです。

配属される前は戦々恐々としていましたね。
年齢的に機動隊に行く可能性が高いと分かっていたので、非番、指定休はジム通いをしたり、夏場にウィンドブレーカーを着込んで追い込み走をしたりなど、徹底的に準備をして異動した記憶があります。
現在は身体を患うなどして警察を辞していますが、20歳代当時は日々訓練をしていたので、元気いっぱいで結構ムキムキでした!(^^)/
まとめ
今回は機動隊について説明しました。
中々馴染みのない内容だったのではないでしょうか。
機動隊員は主として立てこもり事件、災害救助、デモ警備の現場に姿を現します。
彼らの姿を見たときにこの記事の内容を思い出して頂けると幸いです。
【参考】災害に関する記事は⇩コチラです。
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