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認識ある過失と未必の故意の違い

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犯罪が成立するためには、故意が必要となるケースがほとんどです。

同じ行為でも、内心面で故意が認定されなければ、犯罪の構成要件が非該当となり、犯罪そのものが崩れてしまいます。

今回は、故意を認定する上で必要となる犯罪者の内心面、故意に関する「認識ある過失」と「未必の故意」について説明します。

故意と過失

【同じ行為でも、、、】

さて、冒頭で内心面における故意の有無で犯罪の成立の要否が左右されるといったことを説明したところですが、、、難しいですよね。

分かりやすい例として、石を投げて人を怪我させるといった傷害事件で考えてみようと思います。

 

★Aさんが石を投げてBさんに石があたった場合

(Aさんの内心面)

人に当たらないように投げた

過失となり過失傷害

人にぶつけるもりで投げた

故意が認定され暴行又は傷害罪

 

同じ行為でもAさんの内心の捉え方で、故意または過失の認定が異なり、罪名が変わるのです。

その内心の捉え方の応用、「認識ある過失」と「未必の故意」とです。




【認識ある過失】

認識ある過失、、、過失の中で故意に近いものですが、過失と認定されるものです。

どういうものか。先ほどの意思の例で言えば、、、、

 

✅Aさんの内心面

今から石を投げるけれど、人に当たったりするかなぁ?いやいや、さすがにあんなところを人が歩いているハズがないので、当たったりしないだろう。

 

これが認識ある過失です。

人に当たる可能性を示唆しながらも、最終的に当たらないと判断し、石を投げるも、予想と異なり人にぶつけてしまうものです。

 

これは、故意が認定されず、過失となります

イメージ湧いたでしょうか。。。

【未必の故意】

では、未必の故意はどうでしょう。

認識ある過失の逆バージョンになります。

 

✅Aさんの内心面

今から石を投げるけど、人に当たったりするかなぁ?人通りもチラホラあるしどうだろう。まあ、当たっても構わないけど。

 

これが未必の故意です。

不確定たるものの、故意を認定し結果が伴うものです。

この2つの違いは、犯罪の構成を大きく左右します。

まとめ

今回は認識ある過失と未必の故意について説明しました。

なかなか馴染みのない内容だったとは思いますが、犯罪の構成要件を認定する上で、故意の審査ははずせないものであり刑法を考える上では大事です。

行為は同じでも、故意の認定の有無で罪名が変わってくるのです。

-防犯

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