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傷害致死と殺人の違い

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傷害致死と殺人、どちらも人に有形力を行使し、結果として死に至らしめる行為、重要凶悪犯罪です。

ただ、同じ結果であったとしてもその経緯・内容により傷害致死と殺人とに罪名が区別されます。

では一体どう違うのか、今回はその違いについて説明します

🔷傷害致死と殺人

【法定刑の違い】

結果が重大ですので、当然、どちらも法定刑は重いです。

まず傷害致死罪の法定刑ですが、3年以上の有期懲役となっています。つまり3年以上20年以下の懲役ということです。

 

では殺人罪の法定刑はどうか、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役となります。

殺人罪になると、傷害致死にはない死刑又は無期懲役があります。この差は大きいと思います。

 

因みに、死刑について、公判においては永山基準たるものが存在し、1968年に4人をピストルで射殺した永山元死刑囚の事件が基準とされ、被害者の数や年齢、前科などが判断資料とされています。

【傷害致死とは】

殺人はイメージが湧くと思いますが、傷害致死とは何でしょう。

よくドラマなどで「殺すつもりはなかった!」などのセリフがあると思いますが、その供述が認定されたものが傷害致死です。

 

傷害を加えた結果、死に至った、、、殺すつもりではなく傷害を加えるつもりだった。

でもその結果、死に至らしめてしまった。傷害罪の結果的加重犯が傷害致死罪なのです。

【殺人罪の故意の認定】

殺人罪はというと、殺すつもりで有形力を加え、結果的に死に至らしめるという重大な結果をもたらす最も悪質な犯罪です。

仮に、死という結果が伴わなかった場合には殺人未遂罪となります。

要は、死に至らしめる故意の有無で殺人罪と傷害致死罪に分けられるのです。

これについては、「殺すつもりはなかった」と被疑者が言えば認定されるわけではありません。

客観的な部分で認定されていきます。仮に殺傷であれば、刺し傷の部位や、刃渡り、状況など、医学的見地から客観的に認定されていくのです。

そして、被疑者の供述との総合的な判断がなされ、事実認定がされていくのです。

🔷まとめ

今回は傷害致死と殺人について説明しました。

客観的資料に基づいて認定された故意の有無で罪名が異なってきます。

次にサスペンスドラマなどを見るときは、この記事を思い出して視聴してみて下さい。

-防犯

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